展覧会情報
辻邦生生誕100年 辻邦生と辻佐保子 ふたりが見つめた光
辻邦生(つじくにお)(1925–1999)は、小説家、フランス文学者として数々の歴史小説を手掛け、代表作『背教者ユリアヌス』、『春の戴冠』、『西行花伝』などは今も多くの読者を魅了しています。辻佐保子(つじさほこ)(1930–2011)は、美術史家として特にビザンティン、ロマネスク美術研究において業績を残し、大学教員として後進の研究者たちに多大な影響を与えました。邦生と佐保子はおしどり夫婦としても知られ、1957年のフランス留学をはじめ欧州を中心にたびたび取材旅行をともにしました。残された旅の記録からは、ふたりの親密な様子だけでなく、お互いの仕事に対する深い信頼と敬意を感じることができるでしょう。また、邦生は琵琶弾奏家の(つじ)(せい)(ごう)を父に、佐保子は工芸作家の後藤(ごとう)科子(しなこ)を母にもち、それぞれの出自からも創造的な営みが身近にあったことがうかがえます。 本展では、文学と美術史という異なる分野で活躍した邦生、佐保子の仕事にまつわる品々をはじめ、海外取材で撮影した写真やスケッチ、留学中から描き合った絵手紙「MANGUA(マンガ)」などを紹介し、ふたりの間で紡がれた豊かな時間をたどります。 また、幼少の頃一時期を名古屋で過ごした邦生と、名古屋で生まれ育った佐保子の地域や家族との繋がりにふれる品も特別に展示します。

▶ 展覧会チラシ

会期

2025年12月13日(土)~2026年2月23日(月・祝)

開館時間

10:00〜19:00(入館は18:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観覧料

一般 500円(450円) 中学生以下無料

  • ( )内は各種割引料金(20名以上の団体、清須市立図書館貸出利用カード提示者など)
  • 各種障がい者手帳等提示者及び付添人1名は無料

●特別割引企画〈なかよし割〉

おしどり夫婦と呼ばれた辻邦生、辻佐保子にならい、おそろい(色ちがいも可)のお召し物を着用、または小物を持参された方は割引料金でご入館いただけます。
※中学生以下の方が着用・持参の場合は同伴者一名が対象。
※お一人でご来館の場合も、おそろいの小物等を持参いただくと割引になります。

主催

清須市はるひ美術館

特別協力

学習院大学史料館(霞会館記念学習院ミュージアム)

協力

辻邦生生誕100年記念事業組織委員会

関連イベント

記念講演「安土往還記から西行花伝へ ― 文芸書が美術だった時代」  要事前申込 

講師:

柄澤(からさわ) (ひとし)(美術家)

日時:

12月21日(日) 14:00~(1時間ほど)

会場:

清須市立図書館 2階研修室

料金:

無料

定員:

50名

申込み:

当館までお電話ください(052-401-3881)

辻邦生『西行花伝』私家本 1997年6月
柄澤齊 装幀、大家利夫 製本(限定5部の内1冊)

辻邦生『西行花伝』私家本 1997年6月柄澤齊 装幀、大家利夫 製本(限定5部の内1冊)

清須市立図書館
連携企画

辻邦生 関連書籍コーナー
本展会期中、清須市立図書館にて辻邦生の書籍をご紹介します。

 
辻邦生・佐保子夫妻 国分寺の自宅にて(1955年)

辻邦生・佐保子夫妻 国分寺の自宅の居間にて 1955年頃

辻邦生《架空会見記》1958年頃

辻邦生《架空会見記》1958年頃

辻邦生《スエズ運河での船上の様子》1957年10月4日

辻邦生《スエズ運河での船上の様子》1957年10月4日

辻邦生作成 木版画 1972年

辻邦生作成 木版画 1972年

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

後藤科子作ストール

後藤科子作ストール

薩摩琵琶「青霄」 辻靖剛旧蔵 1903年

薩摩琵琶「青霄」 辻靖剛旧蔵 1903年

辻邦生・佐保子夫妻 国分寺の自宅の居間にて(1955年)

辻邦生・佐保子夫妻 国分寺の自宅の居間にて 1955年頃

辻邦生《架空会見記》1958年頃

辻邦生《架空会見記》1958年頃

『辻邦生《スエズ運河での船上の様子》1957年10月4日

辻邦生《スエズ運河での船上の様子》1957年10月4日

辻邦生作成 木版画 1972年

辻邦生作成 木版画 1972年

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

パリ留学時代の「傑作マンガ集」

後藤科子作ストール

後藤科子作ストール

薩摩琵琶「青霄」 辻靖剛旧蔵 1903年

薩摩琵琶「青霄」 辻靖剛旧蔵 1903年