展覧会情報
収蔵作品展 風土を生きる

2025年、「大阪・関西万博」が開催され大きな話題となりました。さらに2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」は、開催から20周年という節目を迎えます。愛・地球博の関連事業として、県内の市町村を公式参加国のホームタウンと位置づけ国際交流を通して万博を盛り上げる「一市町村一国フレンドシップ事業」 が行われました。春日町(現・清須市)は、アフリカ大陸に位置するアンゴラ共和国とフレンドシップを結びました。運営のサポートにとどまらず、アンゴラと春日町の小中学生による手紙のやりとりやアンゴラの音楽家、ダンサーによるステージパフォーマンスなどが実施され、当館ではアンゴラの作家による「アンゴラ作品展」が開催されました。作品展をご縁に、出展作品のうちの6点が事業の中心を担っていた春日町の町長や助役、フレンドシップ大使らの個人蔵となり、そのうちの3点がのちに当館に収蔵されています。

本展では万博を記念し、アンゴラの作品を出発点に風土や地域性を思わせる作品をご紹介します。その中には当館が開館当初から2021年まで継続し、現在は休止している公募展「はるひ絵画ビエンナーレ(トリエンナーレ)」をきっかけに収蔵された作品も含まれています。今回は日本の作家に加え、中国の作家も取り上げています。どの年も全体の1%程度とわずかではありますが、外国の作家の応募がありました。

作家たちは生まれ育った国や地域に目を向け、そこに刻まれた記憶や社会的な背景を自身のアイデンティティを通してさまざまな形で表現しています。その土地に根差した純粋な「生」の表現は、現代に生きる私たちにどのような意味を与えてくれるのでしょうか。

▶ 出品作品リスト

会期

2025年10月10日(金)~ 12月4日(木)

開館時間

10:00〜19:00(入館は18:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観覧料

一般 350円(300円) 中学生以下無料

  • ( )内は各種割引料金(20名以上の団体、清須市立図書館貸出利用カード提示者など)
  • 各種障がい者手帳等提示者及び付添人1名は無料

【3館連携相互割引】
一宮市三岸節子記念美術館 特別展「岡田三郎助 優美な色彩・気品ある女性像」(10月11日(土)~11月24日(月・祝))、稲沢市荻須記念美術館 特別展「荻須高徳 リトグラフ展-稲沢市荻須記念美術館コレクション-」(10月24日(金) ~ 12月7日(日))のチケット(半券可)のご提示で割引料金(1枚につき1名限り、割引の併用不可)

主催

清須市はるひ美術館

同時開催

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズプラス 対話する風景