

富永敏博は、この言葉を信念に生まれ育った清須を拠点として風景を描き続けています。自然と都市が交わる日常での気づきや違和感をもとに、対象をそのまま写し取るのではなく、やわらかな色彩やシンプルな形、ときにユーモアを含んだイメージへと組み替えます。それは風景を記憶や感覚の側から捉え直すと同時に、私たちが共有しているはずの風景が持つ、曖昧さや不確かさを映し出す試みといえるでしょう。
また富永は、絵画制作と並ぶ重要な活動としてワークショップを行っています。絵画作品に登場するイメージを起点としながら、参加者一人ひとりの自由な発想に委ねることで、異なる視点やずれが重なり合うひとつの風景を立ち上げます。
近年、私たちを取り巻くまちなみはどこか均質になり、人々のつながりも見えにくくなりつつあります。その契機のひとつが、2019年末から数年間にわたって続いた新型コロナウイルス感染症の影響です。その渦中に当館で開催した富永の個展(2020)では、「風景を描くこと」や「同じ空間を共有すること」の意味が問い直され、富永の表現に通底する「共有そのものの不確かさ」が浮かび上がりました。
本展では、新作を含む絵画作品とともにワークショップによって更新される空間が5日間のみ現れます。社会の断片化が新たな形で進むいま、富永が一貫して向き合い続ける「風景」がどのように立ち上がるのか。「アートは心をあたたかくしてくれる」という言葉が何を意味するのか。みること、作ること、協働することが行き来する中で問いかけます。
2026年9月19日(土)~ 23日(水・祝)
10:00~19:00(入館は18:30まで)
なし
一般 300円(250円) 5日間フリー 400円(350円) 中学生以下無料
- 一般チケットご購入後、5日間フリーチケットへの変更はできませんので、あらかじめご了承ください。
・( )内は20名以上の団体および清須市立図書館貸出利用カード提示者の割引料金
・各種障がい者手帳提示者及び付添人1名は無料
5つのワークショップ
☆その1 作って、かぶって、なりきりの木(お持ち帰りもできます)
【要事前予約】
身近な素材で全身をかざり、木になりきります
時 間:10:30~12:00
☆その2 どんな建物や植物ができるかな?
【要事前予約】
プラダンシートで建物や植物を作ります
時 間:14:00~15:30
ワークショップその1・その2 のみ、予約が必要です
【ファシリテーター】富永 敏博(トミちゃん)
【定員】各日10名程度
【かかる時間】1時間半
ご予約いただいた方に、オリジナルグッズ2種類の中から1点をプレゼントします。(ご参加1回につきおひとりさま1点)
☆その3 苗木を植えよう(お持ち帰りもできます)
ペットボトルキャップで苗木を作ります
時 間:11:00~16:00 のうちいつでも
☆その4 電線はつづくよどんどんと!
輪ゴムで電線を作ります
時 間:10:00~18:30 のうちいつでも
☆その5 まちなみ計画
カラーテープでかべやゆかに山や道などを描きます
時 間:10:00~18:30 のうちいつでも
※ワークショップのご参加にあたって
・参加費は無料です(別途、入館料がかかります)
・6歳未満のお子さまは保護者同伴でのご参加をお願いします
・持ち物は不要です
富永 敏博/とみなが・としひろ

《かき氷マウンテン》2010年

《Before the Battle》2016年

《双子山住宅》2017年

《町家格子 2》2024年

《かき氷マウンテン》2010年

《Before the Battle》2016年

《双子山住宅》2017年

《町家格子 2》2024年
