

当館では1999年の開館から2021年まで絵画の公募展を継続し、その時代ごとに表れる絵画表現の変遷を映し出してきました。また、新たな才能の発掘と育成を目指し、公募展の受賞者・入選者による展覧会「アーティストシリーズ」を並行しておこなってきました。当館の特色として広く認識されてきたこれらの取り組みは、一過性のコンペティションの枠組みを超え、新進作家たちの挑戦の場としての役割も果たしてきたと言えます。「アーティストシリーズ+」では、これまでの取り組みを継承しつつ、当公募展で入選、佳作となった方々でその後も継続して活動をおこなっているアーティストをグループ展形式で取り上げます。
本展では、制作の中でおこなわれる観察に注目し三名のアーティストの作品をご紹介します。清水彩瑛は、見ているものの状況と触れた時の手ざわりに反応しながら、性質の異なる素材を用いた絵画とコラージュドローイングを展開します。土屋裕央は、生と死、時間、宇宙空間といった事象について思索し、同じ図の反復や、線と点、色面に置き直すことでイメージへと転換します。平松絵美は、生物や植物、本、置物などが寄せ集められた状況を細やかに描写し、画面の中で取り留めのないものたちが均しく共存する世界をつくりあげます。三者の作品はテーマも表現手法も異なりますが、制作において自身の思考や感覚、あるいはものの状態への注意深い観察が窺えます。彼らの作品から見出される視点は、ものごとの捉え方とその差異のあり方について示唆を与えてくれるものとなるでしょう。観察から生まれる三者の作品と、それぞれの視座が響き合う展示空間をぜひじっくりとご覧ください。
2026年07月10日(金)~ 09月03日(木)
10:00〜19:00(入館は18:30まで)
月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
一般 350円(300円) 中学生以下無料
- ( )内は各種割引料金(20名以上の団体、清須市立図書館貸出利用カード提示者など)
- 各種障がい者手帳等提示者及び付添人1名は無料
清須市はるひ美術館
清須市はるひ美術館 収蔵作品展
清水彩瑛/Sae Shimizu

《見えてなくても身体は向いてる の あみもの(群景/両眼で見る)》2026年透明水彩、アクリル絵具、パステル、石粉粘土、もちもちボア、スムースニット

「パンパスグラスの庭」展示風景(ギャラリー八角)2024年

《見えてなくても身体は向いてる の あみもの(群景/両眼で見る)》2026年透明水彩、アクリル絵具、パステル、石粉粘土、もちもちボア、スムースニット

「パンパスグラスの庭」展示風景(ギャラリー八角)2024年
土屋裕央/Hiro Tsuchiya

《海への視点》2021年 油彩、綿布、パネル Photo by Yuma Nishimura. Courtesy of Gallery Common.

《雑草と宇宙について》2026年 油彩、綿布、パネル

《海への視点》2021年 油彩、綿布、パネル Photo by Yuma Nishimura. Courtesy of Gallery Common.

《雑草と宇宙について》2026年 油彩、綿布、パネル
平松絵美/Emi Hiramatsu

《机の上の怖い話》2025年 岩絵具、矢車、雲肌麻紙、パネル

《Be careful of snakes》2024年 岩絵具、矢車、雲肌麻紙、パネル

《机の上の怖い話》2025年 岩絵具、矢車、雲肌麻紙、パネル

《Be careful of snakes》2024年 岩絵具、矢車、雲肌麻紙、パネル
関連イベント
クロストーク
出品作家三名が展示作品を前にお話しします。
7月19日(日) 13:30~(1時間ほど)
清水彩瑛、土屋裕央、平松絵美(いずれも出品作家)
加藤恵(清須市はるひ美術館学芸員)
不要 無料(要観覧券)
「地上の家」をつくろう
平松さんの作品「地上の家」をみんなでつくってみよう!
平松絵美(出品作家)
8月2日(日)
14:00~16:00(つくり終えたら各自解散)
どなたでも(小学3年生以下は要保護者同伴)
無料(要観覧券)
定員15名
当館までお電話ください(052-401-3881)

平松絵美《地上の家》展示風景 2025年
